2018年04月20日

お客様の「さすが!」の一声を聞くために…

桜の季節が過ぎて、新緑がまぶしい季節になりました。

丸の内仲通りは
新緑の丸の内仲通道の両側に落葉樹が植えられているので、新緑の時期は爽やかな気分で歩くことができます。

秋になると紅葉し、晩秋になると無数の白色LEDランプで街路樹が輝きます。

クリスマスが近づくにつれて夜の人出が増えて、週末の夜は真っ直ぐに歩くのが難しくなるほどの人混みになります。

「創英さんは、すごい場所で、、、東京の一等地でオフィスを構えていますね」
これは、東京本部オフィスに来所されたお客様から、たびたびお聞きする言葉です。

“これも、すべてお客様のご愛顧の賜物です!”
と心底の感謝の意を表しつつ、
「はい、こんな場所で、特許明細書を書くためのオフィスを構えなくても良いのじゃないかと…私も思います。」
こう私が答えると、お客様は例外なく笑い顔になって、声を出して笑いだすお客様もいます。

「そうですよね。もっと家賃の安い場所でオフィスを構えて、手数料を安くした方が客としては嬉しいかもしれませんよね…あはは(笑)」
このようにお客様に言われて、沈黙したり言葉に詰まったりしたら、アウト(=失格)です。
所長失格!
ここは、事務所経営者としての信念を語るしかありません。

創英には、1988年制定の「4ヶ条の心得」というものがあります。
その中の一節…
「一流の品質を支える一流の気概を持ち、一流の信用を獲得すべし」
です。
この精神をお客様に語ることになります。

お客様(企業、大学など)が、知財の専門家集団(特許法律事務所)に託する業務は何かと言えば、
それは、
研究開発の成果物である知的財産の権利化であり、事業活動で不可欠なブランドの管理や、競合他社との戦いに勝つための活動であり、
これらは、
きわめて重要度の高い業務であるがゆえに、その業務品質は一流でなければなりません。
知財は二番(煎じ?)じゃダメであり、一番でなくちゃ価値がない。

そんな知財に関わる仕事であるがゆえに、知財業務はソコソコの品質で妥協できる代物ではなく、ましてや、“安かろう悪かろう”とか、”安物買いの銭失い”とか、そんな事では駄目だ…というのが知財業務であると考えています。

もちろん、法定期限や納期、コストや労力負担の問題もありますから、唯一絶対の一番でなくちゃダメとは言いませんが、与えられた条件下でベストでなければならない。
その精神というかポリシーが、
「一流の品質を支える一流の気概を持ち、一流の信用を獲得すべし」
に表現されています。
お客様に、
「二流の品質を支える二流の気概を持ち、二流の信用を獲得すべし、、、じゃダメでしょ?」というと、皆さん例外なく、「それじゃ、ダメだ!」と笑って答えられます。

ベストを目指して働いた結果として、お客様から「サスガですね!」の一言をいただく、これが創英の目指すところであり、
このような働きをするためには、東京の一等地に立地して皇居を見下ろすオフィスが職場環境として必要になる、と考えています。
“すべてはお客様のサスガのために!”

そんな創英で、知財実務の教育と訓練を受け、知財実務の経験を系統的に積み重ね、一流の知財専門家になっていきたい、という強い意欲を持たれている知財実務は未経験という方!
実務経験不問で募集中です…ということで、募集広告っぽい今朝のブログでした。

一つ、付け加えておきます。
「一等地でオフィスを構える」というのは、東京本部だけでなく、京都、福岡、ワシントン、バンコクの各拠点も同じです。
「一等地で…」というのは基本的な考え方ですから、これから国内外の拠点が増えることがあっても、同じような立地でオフィスを構えることになるでしょう。
  

Posted by soeipatent at 17:47Comments(0)

2018年04月14日

最小限のコストで最大限の結果を出す秘訣は?

今年は桜の季節が早く始まり、しかも足早に過ぎていったようです。

ソメイヨシノは花が散ってしまい…
京都・平野神社かろうじて遅咲きの桜が残っているのは京都・平野神社です。

今年も、こちらに出掛けました。

京都市内に本社のある世界的先進企業の知財部の皆さんと、創英国際特許京都オフィスの合同花見会です。

神社の境内で日本スタイルの花見ができるので有名ですが、まだ外国人には知られていないようでして、日本人しか見かけません。

知財業務で良い仕事をするためには…
花見の宴仕事に直接関わるメンバーの相互理解と信頼感の醸成が欠かせません。

花見会場に食べ物や飲み物を持ち寄り、低コストで花見を楽しみながらフランクに語り合う、これが一番です。

知財部トップの方は、印象的な話をされました。
曰く、
知財で先進的な仕事をしていくためには、企業の知財部員と特許事務所の弁理士は、一般的なレベルの仕事関係を超えた、強くて深い仕事上の信頼関係と協力関係を築き上げなければならない。

まさに、その通りです。

2008年のリーマンショック以降、日本特許庁に対する特許出願件数は減少し続けています。
その反面で…
盛り上がって…2000年以降の規制緩和の中で弁理士数は増え続けており、結果として弁理士の仕事量(仕事の需要)と弁理士数の間の、需要と供給のバランスが悪化しています。

仕事にありつけない弁理士や特許事務所が増えてくる中で、企業のコストダウン要求もあって、いわゆる安売り/薄利多売の知財業務に手を染めるところが、特許事務所の規模の大小を問わず増えています。
本当に困った話、迷惑な話です。
企業の知財関係者が「そんなに値引きして、大丈夫?」と言ってしまうほどの安売りもあるようです。

このようなことをして、知財業務という人間関係がとりわけ重要な種類の仕事において、仕事上の相互理解と信頼感の醸成ができるのでしょうか?

「低コストは悪である」、とは言えません。
無駄は徹底して省いて、低コストを実現するのは当然です。
しかし、
品質のために必要なところの省力化まで手を付けることになれば、それは「過ぎたるは尚、及ばざるが如し」でしょう。
ベストは低コストで高品質です。
これは究極の目標です。
しかし、
安売り競争に走りすぎて仕事品質が劣化したり、仕事の担い手に“無理”が生まれて疲弊したり、長期的な業務品質の安定性が損なわれたりするようでは、元も子もありません。

可能な限りコストを抑えながらも、依頼者のニーズに見合った品質の仕事をするためには、強くて深い仕事上の信頼関係と協力関係が不可欠であり、相互理解が欠かせません。
この信頼関係と協力関係、そして相互理解があれば、無理なく“低コスト”&”高品質”という二律背反の命題に対して最大限の効果を達成することが可能になります。

昨今、コンプライアンス(法令順守)が声高に叫ばれる中で、仕事上の相互理解と信頼感の醸成を図る場が、徐々に失われつつあるように感じています。
知財業務は、人と人が直接に関わり、人の知恵と人の知恵が絡み合い、文章によって仕事の結果物(例えば特許権)が明確化されていく、という特別な種類の仕事です。

このような特徴がある知財業務において、最小限のコストのもとで最大限の結果を出すためには、この仕事に関わる人と人との間で、いったい何が必要なのか、改めて考えてみても良いのではないでしょうか。
  
Posted by soeipatent at 21:43Comments(0)

2018年04月04日

西と東で、ニッポンの花見会〜!

国宝、重要文化財および特別史跡に指定され、世界文化遺産にも登録された城は…
姫路城三の丸公園どこでしょうか?

白鷺城とも呼ばれる姫路城です。
その姫路城内の三の丸広場で、なんと花見ができるのです。

火気厳禁につき、バーベキューなんてのは許されません。
しかし、
シートを広げて輪になって、ライトアップされた桜と白鷺城を鑑賞しつつ、飲食できる。
日本酒、ワイン、ビールを持ち込んで楽しくやると、すぐに終電の時間になっちゃいます。

それにしても、絶景です。
こちらの写真…
姫路城フラッシュなしでスマホカメラで撮影したのですが、なかなかビューティフルと思いませんか?

撮影したのは22時ごろで、満月の光とライトアップの光で幻想的な光景が作られています。
ほんとうに印象に残る、素晴らしいニッポンの花見でした。


西の花見が姫路とすると…
お茶の時間東の花見は東京です。
こちらもニッポンの花見らしく、お茶から始まります。

お茶を受けているのは創英の塚原朋一会長で、手前の和服の女性は創英の弁理士です。

ライトアップされた遅咲きの桜を愛でながら、春の夜のひと時を過ごします。

こちらは…
ドリンクサービスドリンクバーです。

創英の花見会は、実務担当者が事務管理メンバーをおもてなしすることをコンセプトとしています。
それゆえ、
お茶サービスの提供メンバーも、ドリンクバーのスタッフも全員、実務担当者です。

おもてなしのイベントの一つは…
福引おじさん事務管理メンバーのみに提供される福引です。

ここで登場するのが福引おじさんでして、部下を従えた裃(カミシモ)衣裳で登場します。

青い裃をまとっているのが、今年の福引おじさんの一人である設樂隆一副会長です。
創英HPで既報の通り、今年7月には塚原現会長の後任として共同代表パートナーに就任します。

今年も創英花見会は盛大に催されましたが、ラストは…
関東一本締め関東一本締めです。

知財の創造→知財の権利化→権利の活用→次なる知財の創造→…
という“知的創造サイクル”をぐるぐる回していくことに貢献する事務所を目指して、気合の入った関東一本締めでした。

  
Posted by soeipatent at 14:41Comments(0)

2018年04月01日

「成功するまで頑張れば、必ず成功する。諦めなければ、必ず望みは叶う

日本全国、花見日和が続いていますが、東京・銀座の休日は歩行者天国です。
銀座ホコテンを歩いて…
日曜の銀座ホコ天気になったことは2つ。

一つ目は、外国人の姿が目立つこと。
最近は、欧米系の観光客も増えています。

二つ目は、路面が黒色ではなく灰色(銀白色?)になっていること。
真夏の太陽光の熱を吸収しないようにする工夫でしょうかね?

今年も何度か花見体験していますが、こじんまりした有志花見会の後で、参加者の方から私の過去のブログについての話をいただきました。
それは、
この「所長Hのほんやら日記」とは別の「所長Hのぼやき日記」です。

題名の通り、日常のことを「ほんやら〜」という感じではなく、ちょいと厳し目に「ぼやく!」スタイルの私のブログです。

花見の参加者から指摘された2011年11月7日の記事では、2012年以降の展望や創英に対する思い、自分なりの決意が書かれています。
あらら、、、
今になって読むと「あれのことか!」と思い当たる節があります。

明日(4月2日)は新年度の初日です。
創英は創業してから32年が過ぎましたが、まだまだ成長・発展途上の事務所です。

創英は、いたずらに規模拡大を追うことは目的としていません。
事務所とはいえ「事業」ですから規模も重要ですが、もっと重要なのは事業の目的と将来ビジョンです。

創英は、知財の創造から知財の権利化を経て知財権の活用に至るという、一連の知財創造サイクルを回すことに貢献する、そういう知財系の総合事務所を目指しています。
これは創業期からのビジョンです。
「知財の創造」→「知財の権利化」→「知財権の活用」
これをグルグル回して知的財産立国に貢献する、これが創英の将来ビジョンです。
6年半前に、ぼやいた通り、
「成功するまで頑張れば、必ず成功する。諦めなければ、必ず望みは叶う」
これからも、これでいきます!
  
Posted by soeipatent at 18:30Comments(0)